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【西彼杵郡】トイレでの孤独死。1年以上経過した部屋の消臭は可能?

施工前の様子。便器の中とその周囲の床に汚染が広がっていました。
作業員がスポンジやウエスを用いて体液を除去していきます。
蓋と便器の隙間にも体液が及んでいたため、分解清掃を行いました。
体液の染み込んで取れない箇所は、解体して除きます。
床は消臭剤を散布し、きれいに拭き上げます。
クロスにも臭気が染み込んでおり、該当箇所を剥いでいきます。
消毒剤の散布をします。この薬剤は、オゾン消臭の効果を高める役割もあります。
オゾン発生器を用いて消臭していきます。
施工後の様子。 床の体液や臭いもすっかりなくなりました。

長崎の祖母が孤独死…しかも1年以上経っている…。

コロナ禍の影響で私達家族は2年以上祖母の家へ顔を出していませんでした。
コロナが明けたらまた会いに行こうと考えていましたが、まさか亡くなったとの連絡がくるとは思いもしませんでした。

警察の方から話を聞くと、亡くなったのは1年以上前だそうです。
近隣の方が「何か臭いがする」との報告があり、確認したところトイレで亡くなっていたようです。

家族みんな悲しい感情や後悔の気持ちは拭えませんが、この臭いの対策をしないことには近隣の方々へもっと迷惑がかかってしまいます。
1年以上発見されなかったので部屋の中はもちろん、窓を開けると外にまで臭いが広がる可能性があるからです。

この臭いは市販の消臭剤ではどうにもならないと感じました。そもそも孤独死現場の消臭に市販の消臭剤が使えるとは思いませんが…。
ネットでこの臭いを何とかしてくれる業者はいないかと探しました。

数ある清掃業者の中でリスクベネフィットという会社を見つけました。
「完全消臭」というワードが気になり、早速リスクベネフィットさんへ連絡をしました。

現地を見て見積もりを出してもらうため、後日立ち会うことに。
立ち合い当日現地に来てもらうと、リスクベネフィットのスタッフさんが「この度はお悔やみ申し上げます」と丁寧に頭を下げてくれました。
特に気にしている臭いについてリスクベネフィットさんへ聞いてみました。

完全消臭はどのような作業をするのか?

リスクベネフィットさんのホームページには「完全消臭」と書いてあったのでどのような作業で完全消臭ができるのか聞いてみると、

「弊社では3つの特許技術を用いて完全消臭を可能にしています。」との頼もしい回答がありました。

1.薬剤散布

孤独死現場では主に「酵素」「加速化過酸化水素」という薬剤を散布していきます。
現場の臭気成分を分析し、結果に合わせた薬剤を使用していきます。
散布していく薬剤は、どれも人体への影響もないので安心して作業ができるとのことでした。

2.オゾン燻蒸

薬剤散布だけでは全ての臭気を除去できるわけではありません。
オゾン燻蒸器を用いてさらに消臭していきます。オゾンを有効管理してお部屋の臭気成分を酸化していただきます。
細かい箇所や部屋の隅々まで消臭してくれるだけでなく、1~2日程度という短期間で消臭が可能とのことでした。

3.特殊コーティング

部屋を消臭しても、遺体の体液や糞尿等の液体が床や壁の隙間に入り込み、床や壁の下地へ浸み込むことも多くあるそうです。
普通であれば浸み込んだ下地などの建材は解体・撤去しないといけませんが、このコーティングで臭いを封じ込むことで解体・撤去の手間や費用を抑えることができるとのことでした。

 

今回はトイレという狭い空間だったので、臭気の濃度は高いものでした。
最初は完全消臭とはいえ少しは臭いが残るものと覚悟していましたが、施工後には何もなかったかのように消臭されていました。
これは私も家族みんな驚きでした。

今回は迅速かつ完全に消臭していただいて本当にありがとうございました。

  • 作業: 孤独死清掃
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